エンタメ領域全般を事業領域とする株式会社モブキャストホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長 藪考樹、https://mobcast.co.jp/ 以下 モブキャストHD)は、戦略的判断から当社連結子会社である株式会社トムス(以下、「トムス」)株式の80%を譲渡する契約を締結することを決議いたしました。また、本株式譲渡に伴い連結及び個別決算において特別利益が発生することを、あわせてお知らせします。
1.本件の背景および目的
当社は、2018年2月にトムスの株式を取得いたしました。トムスは、これまで国内主要レースカテゴリに属するSUPER GTへの参戦、複数回の上位入賞実績によるスポンサー売上を計上するレース事業、長年のレースでの上位入賞する経験により培った技術を生かした自動車関連パーツの受注生産を行うデザイン事業及びレースにおけるトムスの知名度と技術を生かした自動車パーツの販売を行う自動車用品販売事業を展開しておりました。
株式取得以降、事業においてはSUPRA、CENTURYといったトヨタ自動車株式会社(以下、「トヨタ」)を代表する車種のコンプリートカー(※)の発売、トムスオイルの拡販体制、トムスファンに向けたグッズの拡充と公認ファンクラブの発足等、事業成長のための基盤構築、補強を実現。加えて管理体制においては、組織改革、各種規程の整備をはじめIPOを実現するための体制の構築など、今後のトムスの成長に必要な支援を行ってまいりました。
一方で、トヨタが推進する富士スピードウェイ併設の(仮称)モータースポーツビレッジへの参画をはじめとする大型投資、トヨタのモータースポーツ事業とのシナジーによる事業拡大が、今後のトムスの成長とそれに伴うIPOへの近道であると判断いたしました。
このトムスの成長戦略を追求するにあたり、当社グループが掲げる「グローバルニッチ戦略」において、当社グループとのシナジーを生み出すためには時間を要する可能性が高いと判明したことから、現段階で「トヨタとの関係性を深めるための経営権移動」を伴うトムス株式の譲渡がトムス自身の次の成長に有益であることに加え、当社の資本効率を高めることとなるとの戦略的判断に至り、保有するトムス株式の80%を譲渡することといたしました。
なお、当社は引き続きトムス株式の20%を保有する株主として、同社の成長並びにIPO実現を支援してまいります。
※市販車をベースにチューニングを施し、インテリア、エクステリアを変更したオリジナルな完成車
2.異動する子会社(株式会社トムス)の概要
(1) 名称 | 株式会社トムス |
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(2) 所在地 | 東京都世田谷区等々力六丁目13番10号 |
(3) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 谷本 勲 |
(4) 事業内容 | 自動車用部品、用品の企画、開発、販売 トヨタ車をベースとしたコンプリートカーの企画、開発 レーシングチームの運営 |
(5) 資本金 | 390百万円 |
(6) 設立年月日 | 1974年2月20日 |
(7) 大株主及び持株比率 | 株式会社モブキャストホールディングス(100%) |
3.株式譲渡の相手先の概要
(1) 名称 | 株式会社T2 |
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(2) 所在地 | 東京都世田谷区等々力六丁目13番10号 |
(3) 代表者の役職・氏名 | 代表取締役 谷本 勲 |
(4) 事業内容 | トムス株式の取得及び管理 |
(5) 資本金 | 10,000千円 |
(6) 設立年月日 | 2020年5月1日 |
(7) 大株主及び持株比率 | 谷本 勲 75% 舘 宗一(信秀) 25% |
4.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1) 異動前の所有株式数 | 244,996株(2019年12月末時点) (議決権の数:244,996個) (議決権所有割合:100.0%) |
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(2) 譲渡株式数 | 196,000株 (議決権の数:196,000個) |
(3) 譲渡価額 | 800百万円 |
(4) 異動後の所有株式数 | 48,996株 (議決権の数:48,996個) (議決権所有割合:20.0%) |
5.日程
(1) 取締役会決議日 | 2020年6月25日 |
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(2) 契約締結日 | 2020年6月26日(予定) |
(3) 株式譲渡実行日 | 2020年6月26日(予定) |
6.特別利益
本件に伴い、2020年12月期第2四半期会計期間における特別利益(株式譲渡益)の計上額を2020年5月末時点の財務諸表をもとに計算したところ、連結決算で1,057百万円を、また個別決算においては987百万円となる見込みです。なお、本特別利益額は、譲渡実行後の財務諸表をもとに再計算を行い、特別利益額が確定しますので、確定後、改めて開示致します。
なお、連結の特別利益の計算には連結上の簿価の算定額を含めており、その結果特別利益計上額が譲渡価格より高い金額に算出されております。また、個別の特別利益につきましては、2019年12月期に関係会社事業損失引当金を計上したことから、同じく特別利益計上額が譲渡価格より高い金額に算出されております。
7.モブキャストホールディングスについて
当社グループは、日本が世界に誇る強力なIP(知的財産権)やブランドの新たな価値を創造したコンテンツ展開、それらを創るクリエイターや企業に対し、これまで培ってきた「モバイルインターネット領域におけるサービス開発及び運営ノウハウ」を提供し、ブランド価値の最大化を図ることを重要な戦略と位置付けております。その実現のため当社は、2018年4月に持株会社体制へと移行し、それまでの主力事業であったゲーム事業を新規設立した子会社である株式会社モブキャストゲームスに移管し、また、強力なブランド資源を有するトムス、株式会社ゆとりの空間等の株式を取得し、事業支援及び経営支援を通じ、ブランド価値の最大化に努めております。